2008-01-01から1年間の記事一覧
エイズの病院であるHIVはレトロウイルスの一種で、ヘルパーT細胞に感染する。 HIVの増殖にはgagとpolという二種類のタンパク質が必要であり、これらはポリタンパク質として合成された後にHIV-1 proteaseにより分断され機能を発揮する。 HIV-1プロテアーゼに…
ハーディ・ワインベルグの法則 任意交配集団で、遺伝子型頻度は対応する遺伝子頻度の積によって得られる。 対立遺伝子Aとaの比率がpと1-pであれば、AA p^2、Aa、2p(1-P)、aa、(1-p)^2となる。 自然選択が働くと、この法則は成り立たなくなる。
有機リン酸の加水分解に関与する。 活性の分布に地域差がある。遺伝子多型が知られている。PON1~3のが知られている。 PON1 肝臓で合成されHDLとともに血液中に放出される。抗酸化物質。LDLの酸化を抑制する。炎症や血清酸化LDL濃度によって影響される。 PON2…
多核白血球の顆粒内に存在するペルオキシダーゼ。緑色。 強塩基性タンパク質で、等電点は10.2。 塩素を酸化し次亜塩素酸HOClを生ずることで、殺菌的に働く。 欠損症は常染色体劣性遺伝。食菌能は正常だが、殺菌できない。感染症を伴うことがあるが、多くは無…
EC 6.3.2.3 4-L-グルタミル-4-システイン + グリシン + ATP グルタチオン + ADP + Pi
グルタチオンシテターゼI EC 6.3.2.2 グルタチオン合成の第1段階を触媒する。 L-グルタミン酸 + L-システイン + ATP γ-L-グルタミル-L-システイン + ADP + Pi Mg2+が必須。グルタチオン合成の律速段階。 大小2つ(7.3万と3.1万)のサブユニットからな…
脂肪組織のTGを加水分解する。貯蔵脂肪から脂肪酸動員の律速因子。 TGのみならず、DG、MG、コレステロールエステルの加水分解活性も含む。 cAMP依存性プロテインキナーゼの活性化により、酵素のリン酸化が起こり活性化される。 増加因子 カテコラミン 成長ホ…
keton body アセトンタイトも言う。アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸、アセトンを総称。 糖が生体に十分供給されているとき、クエン酸回路は円滑に回転するので、アセチルCoAは速やかに代謝される。 飢餓状態(あるいは糖尿病)で糖質の供給/利用が十分でない…
アロステリック蛋白はプロトマーが対照的に配置したオリゴマーである 各プロトマーは少なくとも二つのコンホメーションを取り得る(TとR)この二つのコンホメーションはリガンドの結合の有無に係わらず平衡にある TとRはリガンドに対する親和性が異なる…
L-erythro-5,6,7,8-tetrahydrobiopterin 補酵素。非抱合型のビオプテリン。 フェニルアラニン、チロシン、トリプトファンの水酸化反応で、電子供与体となる。 L-erythro-7,8-dihydrobiopterinから、テトラヒドロ葉酸デヒドロゲナーゼで作られる。 合成系、再…
アミノ基を二つ以上持つ脂肪族炭化水素の総称。 生体内に普遍的に存在する。 アルギニン、S-アデノシルメチオニン、アセチルCoAから合成される。 プトレッシン、スペルミジン、スペルミンなど
非抱合型プテリンはモノオキシゲナーゼ反応に関与。 葉酸補酵素(プテロイルグルタミン酸)は一炭素単位代謝に関与。
補酵素としての機能を持つ非抱合型のプテリン。フェニルアラニン、チロシン、トリプトファンのヒドロキシ化反応で電子供与体となる。 プテリン 2-アミノ4-オキソプテリジン
グルタミン酸のαアミノ基とγカルボキシル基が脱水縮合により環化し生じる分子内ラクタム。
糖のヒドロキシ基がアミノ基で置換された構造をもつ。 天然には糖タンパク質、糖脂質、多糖、ムコ多糖の構成成分として存在する。アミノ基はアセチル化、硫酸化、グリコシル化されたものが多い。 N-アセチルグルコサミン、N-アセチルガラクトサミン、N-アセ…
6-デオキシ糖の一種。種々の糖質の主として非還元末端糖として広く存在する。血液型抗原決定機(糖脂質)。 糖タンパク質の糖鎖構造に含まれる。
ペントースを還元し得られる糖アルコール。 リビトール 5炭糖の糖アルコール。リボフラビンの成分。細菌の胸膜や細菌壁の高分子に含まれる。 キシリトール キシロースを還元して得られる。小腸から吸収され,代謝されずに尿中に排泄されるものが多いことか…
アルドースのアルデヒド(1位)が酸化され、カルボキシル基になったもの。アルドースは容易に酸化され、アルドン酸になる。アルドン酸は環化しラクトンと平衡となる。
グルコースの6位ヒドロキシ基が酸化されカルボキシ基となったもの。配糖体、抱合体として生物中に見出される。ムコ多糖等の構成成分。 ウロン酸 アルドースの炭素鎖末端のヒドロキシメチル基がカルボキシ基に酸化されたもの。配糖体ウロニドや多糖(ヒアル…
アルドヘキソース。グロースの2位エピマー。L- イドースはD-グルコースの5位エピマー。 イズロン酸 ムコ多糖(ヘパリン、デルマタン硫酸、ヘパラン硫酸)の構成成分。
α-グルコシダーゼ EC3.2.1.20 非還元末端にα1-4結合しているグルコース残基を加水分解し,α-D-グルコースを生ずる。 この一つの分類で、おもに1-4αグルコシド結合を特異的に加水分解しオリゴ糖は早く、多糖に対してはゆっくりまたは全く加水分解しない。小腸…
CCCP Carbonyl cyanide m-chlorophenyo hydrazone 水素イオンに特異的なイオノフォア。(イオノフォアとは特定のイオンの膜通貨制を増加させる脂溶性分子。おもに最近が合成する。 イオンを結合して生体膜を通るもの(キャリアーイオノフォア)と、生体膜に…
膵臓ホルモンの一つだが、視床下部で見つかり、消化管や腎臓でも発現している。 アミノ酸14個よりなる。ジスルフィド結合を一つもつ。 カルシウムイオンの細胞内への流入を阻害することで、受容体を持つ細胞の機能を調節する。 5種類の異なる受容体が知られ…
UTP-グルコース1-リン酸ウリジルトランスフェラーゼ・EC 2.7.7.9 UTPとグルコース1−リン酸からUDPグルコースとピロリン酸を生ずる。というその名の通りの酵素。
加ピロリン酸分解、もしくはその逆反応(ピロリン酸が外れることで二つの分子が結合する)を触媒する。 XPPi-OH + Y-H X-Y + PPi 一般にはピロリン酸が外れる反応が重要で、無機ピロホスファターゼ(EC 3.6.1.1)による発エルゴン反応により、生合成が駆動さ…
αーグルカンホスホリラーゼ、グリコーゲンホスホリラーゼ EC 2.4.1.1 α-1,4グルカンの加リン酸分解を触媒する。 ピリドキサルリン酸が補欠分子属。 非還元性末端のグリコシド結合が分解され、αーグルコース1-リン酸を生成する。 基の転移反応はグリコーゲンの…
光学活性(旋光性)の異なるひと組の異性体に与えられる定義。 不斉炭素原子の存在に基づく鏡像異性体は『エナンチオマー』と呼ぶのが正しい。不斉炭素が複数ある場合に生ずる鏡像関係にない異性体は『ジアステレオマー」と呼ぶ。
胆汁酸は肝臓で生合成され、タウリンまたはグリシンと抱合反応の後、胆汁中に分泌される。大部分は回腸末端から吸収され、肝臓に戻される。 一部は腸内細菌により脱抱合され、再吸収されるか、糞便中に排泄される。(腸肝循環) グリシンとタウリンによる抱…
活性な物質を体内で不活性な形に導く反応(解毒など)により生じた物質で、尿中などに排泄される。
2-アミノエタンスルホン酸。正常な尿中排泄物。 システインの主要酸化生成物。 胆汁中でコール酸と縮合してタウロコール酸として存在する。