酵素

酵素と補酵素(補因子)との対応のうち、正しいものの組み合わせはどれか。(96-40)

カタラーゼ(酵素) ーーーー ヘム鉄(補酵素、補因子) ピルビン酸デヒドロゲナーゼ ーーーー ピリドキサールリン酸 アミノトランスフェラーゼ ーーーー チアミン二リン酸 チミジル酸シンターゼ ーーーー テトラヒドロ葉酸

脱炭酸反応

デカルボキシラーゼともいう。 カルボン酸のカルボキシル基を炭酸として離脱させる反応を触媒する。 酸化的脱炭酸反応を行うもの(EC1.1.1)と、そうでないもの(EC4.1.1)の2群に分けることが出来る。 酸化的脱炭酸反応 NAD(P)+依存性の脱水素と同時に脱炭…

異性化酵素

ラセマーゼ(光学異性化を触媒する)EC 5.1群 エピメラーゼ(シストランス幾何異性体の変換)EC 5.2群 分子内酸化還元を触媒する(アルドース・ケトース変換を触媒する糖イソメラーゼ、ケト・エノール転換するトートメラーゼ)EC 5.3群 分子内基転移(ムター…

マルターゼ

α-グルコシダーゼ EC3.2.1.20 非還元末端にα1-4結合しているグルコース残基を加水分解し,α-D-グルコースを生ずる。 この一つの分類で、おもに1-4αグルコシド結合を特異的に加水分解しオリゴ糖は早く、多糖に対してはゆっくりまたは全く加水分解しない。小腸…

UDP-グルコースピロホスホリラーゼ

UTP-グルコース1-リン酸ウリジルトランスフェラーゼ・EC 2.7.7.9 UTPとグルコース1−リン酸からUDPグルコースとピロリン酸を生ずる。というその名の通りの酵素。

ピロホスホリラーゼ

加ピロリン酸分解、もしくはその逆反応(ピロリン酸が外れることで二つの分子が結合する)を触媒する。 XPPi-OH + Y-H X-Y + PPi 一般にはピロリン酸が外れる反応が重要で、無機ピロホスファターゼ(EC 3.6.1.1)による発エルゴン反応により、生合成が駆動さ…

ホスホリラーゼ

αーグルカンホスホリラーゼ、グリコーゲンホスホリラーゼ EC 2.4.1.1 α-1,4グルカンの加リン酸分解を触媒する。 ピリドキサルリン酸が補欠分子属。 非還元性末端のグリコシド結合が分解され、αーグルコース1-リン酸を生成する。 基の転移反応はグリコーゲンの…

アセチルコリンエステラーゼ

EC3.1.1.7 いわゆる、コリンエステラーゼ。 アセチルコリンをコリンと酢酸に分解する。

ホスホリパーゼ

グリセロリン脂質のエステル結合を加水分解する酵素群。 4つのエステル結合それぞれに、特異的な酵素が存在する。 ホスホリパーゼA1 EC3.1.1.32 グリセロリン脂質のグリセロール1位のエステル結合を加水分解する。 脂肪酸と2-アシルリゾリン脂質を生ずる。…

キサンチンオキシダーゼ

本来、NADを水素の受容体とするキサンチンデヒドロゲナーゼ活性をもつ。 Xanthin + H2O +NAD+ --> Uric acid + NADH EC 1.1.1.204 酸素を電子受容体とすオキシダーゼ(EC 1.1.3.22)は脱水素酵素が翻訳後修飾により変化したもの。生理的にはデヒドロゲナーゼ…

グルコースオキシダーゼ

β-D-グルコース + H2O + FAD +1/2O2 --> Dグルコノ-δ-ラクトン + H2O2 + FADH2 EC 1.1.3.4

NADPHオキシダーゼ

2O2 + NADPH --> 2O2- + NADP + H+

リガーゼ

高エネルギー結合の加水分解と共役して触媒作用を発揮する。シンテターゼ(合成酵素)との別名がある。 リアーゼの別名はシンターゼ(これも日本語では合成酵素と訳されている)。

加水分解酵素

水Ⅰ分子が反応して結合が階裂氏、生成物の分子式の総和にH2Oが加わる反応を触媒する。ヒドロラーゼ。 EC3群。

トランスフェラーゼ

水以外の分子に基を転移させる酵素。EC2群 転移する基によって分類される。 キナーゼ リン酸化酵素。ヌクレオシド三リン酸のリン酸を水以外の化合物に転移し、リン酸化合物を生ずる。 基質を活性化する酵素という意味。 一般にリン酸基の受容体に対する特異…

リアーゼ

基質から、加水分解や酸化によらず、基を離脱させ、二重結合(もしくは環状化合物)を生成する反応。EC4群。 反応は可逆的で、逆反応は二重結合への付加反応となる。 付加反応は二基質、離脱反応は一基質反応となる。 アルドラーゼ、デカルボキシラーゼ、デ…

酵素の系統名

酵素の触媒する反応我利回できて,酵素の同定に役立つように表jしうる名称。 IUBMBの命名規則に従って表記され,酵素委員会が決定する。 前半部 基質のなまえ。2つある場合はコロンで結ぶ 後半部分 反応の種類を表す。EC分類主群のいずれかを最後につけるの…

水酸化酵素(ヒドロキシラーゼ)

分子状酸素を利用し、有機化合物をヒドロキシ化する。酸素分子はNAD(P)等の補酵素と基質を同時に酸化し、酸素分子中の原子の一方が基質に取り込まれる。 様々な分子の合成反応、解毒、修飾をおこなう。

モノオキシゲナーゼ

一原子酸素添加酵素。 一原子の分子状酸素を基質に導入する反応を触媒するオキシゲナーゼの一種。 酸素分子のうち、一原子は水素を受容して水となり、もう一方は基質に取り込まれる。水素供与体としてNAD(P)H、アスコルビン酸など。フラビン、プテリジン、銅…

酸化酵素(オキシダーゼ)

酸素を電子受容体として基質を酸化する。 酸素は水、または過酸化水素に還元される。 反応生成物に取り込まれる場合はオキシゲナーゼ(酸素添加酵素)として区別することが多い。 フラビン、金属イオン、ヘムなどを含む。 好気生物の酸化による物質の獲得或…

酸化還元反応

反応の過程で、電子の授受がある反応を指す。 酸化と還元は常に共役する。以下の半反応に分割して記述することが出来る。 酸化 電子を放出する 還元 電子を受容する 酸化数(oxidation number) 単体中の原子の酸化数は0(Cu, O2, H2はいずれもゼロ) 単原…

酸化還元酵素

EC分類 CH-OHに対して酸化 アルデヒド、ケトンに対して酸化 CH-CHに対して酸化 CH-NH2に対して酸化 CH-NH結合に対し酸化 電子供与体の基質特異性が低い物? 上記以外の窒素化合物が電子供与 含硫化合物が電子供与 ヘムが電子供与 ジフェノール類縁体が電子供…

ATP合成酵素 ATP synthase

http://www.expasy.org/cgi-bin/nicezyme.pl?3.6.3.14 H(+)-transporting two-sector ATPase. ATP + H(2)O + H(+)(In) ADP + phosphate + H(+)(Out)

グルタチオンSトランスフェラーゼ

種々の求核性化合物にグルタチオンを転移し、グルタチオン縫合をおこなう酵素群(EC 2.5.1.28) 解毒、ステロイドホルモンのイソメラーゼなどとして働く。 分子量約25000のホモ、又はヘテロダイマー。