2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ヌクレオチド

ヌクレオシドの糖部分がリン酸とエステルを作っている化合物のこと。 ヌクレオシド 有機塩基と糖の還元基がグリコシド結合によって結合した配糖体化合物。 糖として、リボースを含むものをリボヌクレオシド、2-デオキシリボースを含むものをデオキシリボヌク…

ペントースリン酸回路

ホスホグルコン酸経路など、別名あり。 グルコース代謝経路の1つ。細胞質に可溶性に存在する。 6回転することで、NADP+を酸化剤としてグルコース6リン酸を完全に酸化し、6分子の二酸化炭素を生じる。 肝臓でグルコースから生じる二酸化炭素の30%はペント…

メチルコバラミン

コバルトの上方(β)配位子としてメチル基が結合しているもの。 ビタミンB12の補酵素型の1つ。 コバラミンが還元酵素で還元されたのちにメチルトランスフェラーゼでS-アデノシルメチオニン、5-メチルテトラヒドロ葉酸をメチルドナーとしてメチル基が転移す…

アデノシルコバラミン

ビタミンB12の補酵素型。 コバラミンが還元酵素で還元されたのちにアデノシルトランスフェラーゼによりATPによりアデノシル化される。 分子内にコバルト−炭素σ結合をもつ有機コバルト化合物。光に対して不安定。 メチルマロニルCoAムターゼなど、水素移動を…

脱炭酸反応

デカルボキシラーゼともいう。 カルボン酸のカルボキシル基を炭酸として離脱させる反応を触媒する。 酸化的脱炭酸反応を行うもの(EC1.1.1)と、そうでないもの(EC4.1.1)の2群に分けることが出来る。 酸化的脱炭酸反応 NAD(P)+依存性の脱水素と同時に脱炭…

α-L-イズロン酸

デルマタン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリンなど、ムコ多糖の構成成分である。N-アセチルグルコサミンとα1-4結合、N-アセチルガラクトサミンとα1-3結合し、イズロニダーゼにより加水分解される。この酵素の欠損はハーラー症候群と呼ばれる。

デキストラン

α-1,6-グルカン。 全てD-グルコピラノース残基よりなる。1位のアノマー炭素の配置によりαグルカンとβグルカンに別れる。αグルカンにはα1-4結合、α1-3結合、α1-6結合のものがある。 グルカン グルコースにより構成される多糖の総称。

フェーリング反応

還元性物質の検出に用いる。暖めると酸化銅の赤色沈殿が生ずる。

変旋光

単糖のアノマーにおいて選好度が自動的に変化する現象。αとβアノマーの比率の変動によって選好度に変化が見られる。両者が平衡に達すると旋光度は一定となる。

トレンス試薬

アンモニア性硝酸銀水溶液。酸化剤であり、アルデヒドで銀が還元されガラス面に銀鏡をつくる。

ユビキノン

名前の由来は生物界に広く存在するキノンより。ミトコンドリアの電子伝達に必須であるため、補酵素Q(CoQ)とも呼ばれる。 イソプレン単位が複数つながり、高等動物ではQ10である。 呼吸鎖、電子伝達系の脂溶性成分で、酸化還元タンパク質間の電子伝達を媒…

ミトコンドリア輸送

外膜 porinというチャンネルが10kDa以下の分子を自由に通過させる。 内膜 膜タンパク含量が多い。ほとんどの分子は自由な通過が出来ない。必要な物に対しては特有の輸送系が存在する。 NADH リンゴ酸アスパラギン酸シャトル グリセロリン酸シャトル リンゴ酸…

セレブロシド

通常はガラクトセレブロシドのこと。 最初に発見されたスフィンゴ糖脂質。 セラミドの第一級アルコール性水酸基にガラクトースがβグリコシド結合したもの。 脳白質に特に多量に存在する。(乾燥重量の10%)

スルファチド

セレブロシドの硫酸エステル。セレブロシドのガラクトースC3位に硫酸がエステル結合している。 脳白質に多い。嚢中に存在する硫黄を含有する脂質。 塩基性タンパク質と特異的に結合している。

プラズマローゲン

エーテルリン脂質のひとつ。 ジアシル型リン脂質と類似の構造をもつが、1位に脂肪鎖がビニルエーテル結合している。エタノラミンをもつものが最多。(エタノラミンプラズマローゲン)他にセリン、コリンなどもある。 脳、心臓、好中球、マクロファージに多…

リゾホスファチジン酸

1-アシル(または2-アシル)グリセロール3-リン酸のこと。 グリセロール三リン酸のアシル化、または膜リン脂質のホスホリパーゼによる分解により生じる。 細胞増殖促進作用をもち、活性化された血小板から多量に放出され、創傷治癒に関与する。 リゾレシチン…