糖代謝

クエン酸回路(TCAサイクル)に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。(96-41)

アセチルCoAとオキサロ酢酸が縮合し、クエン酸が生成する。 1分子のアセチルCoAの酸化に伴い、2分子のCO2が生成する。 脱水素反応を触媒する酵素の補酵素としてNADP+及びFADが用いられる。 基質レベルのリン酸化反応は起こらない。

ルロワール経路

ガラクトースを代謝経路に入れる。 ガラクトキナーゼはガラクトースの1位にリン酸を転移する。(ガラクトース1-リン酸) UDPグルコースとUDP基を転移して、UDPガラクトースを生ずる。(ガラクトース1-リン酸ウリジルトランスフェラーゼ) UDPガラクトース…

グルコースをグリコーゲンとして保存する際に必要なATP分子数を反応と酵素の名称をを示して説明せよ。

Glc + ATP G6-P + ATP G6-P G1-P G1-P + UTP UDP-Glc + PPi UDP-Glc + (Glc)n (Glc)n+1 + UDP UDP + ATP UTP + ADP (Glc)n + Glc + ATP + UTP (Glc)n+1 + ADP + UDP + PPi (Glc)n + Glc + 2ATP + H2O (Glc)n+1 + 2ADP + 2Pi

オリゴ-1,6-グルコシダーゼ

イソマルターゼ。 イソマルトース、αアミラーゼにより作られる限界デキストリンのα1-6結合を分解する。 小腸粘膜にスクロースαグルコシダーゼと複合体を作って存在する。

ペントースリン酸回路

ホスホグルコン酸経路など、別名あり。 グルコース代謝経路の1つ。細胞質に可溶性に存在する。 6回転することで、NADP+を酸化剤としてグルコース6リン酸を完全に酸化し、6分子の二酸化炭素を生じる。 肝臓でグルコースから生じる二酸化炭素の30%はペント…

グルコース輸送体

glucose transporter; GLUT 12回膜貫通型タンパク質。 生体膜を横切って糖の輸送をおこなう。動物細胞では促進拡散系とナトリウム依存性能動輸送の系が知られている。 GLUTファミリー 促進拡散の系では、GLUTファミリーとして13種類が知られている。大部分は…

トリオースリン酸イソメラーゼ

EC 5.3.1.1

アルドール縮合

2分子のアルデヒドまたはケトン化合物からアルドールを生ずる反応。

アルドラーゼ

aldolase EC. 4.1.2.13 アルデヒドリアーゼ。 狭義には、フルクトース1,6-ビスリン酸アルドラーゼを指す。 フルクトース環をアルドール開裂し、2つのトリオースに分解する反応。またはその逆反応。 解糖系で唯一の炭素間結合の切断、合成に関与する。 アル…

マルターゼ

α-グルコシダーゼ EC3.2.1.20 非還元末端にα1-4結合しているグルコース残基を加水分解し,α-D-グルコースを生ずる。 この一つの分類で、おもに1-4αグルコシド結合を特異的に加水分解しオリゴ糖は早く、多糖に対してはゆっくりまたは全く加水分解しない。小腸…

UDP-グルコースピロホスホリラーゼ

UTP-グルコース1-リン酸ウリジルトランスフェラーゼ・EC 2.7.7.9 UTPとグルコース1−リン酸からUDPグルコースとピロリン酸を生ずる。というその名の通りの酵素。

グリオキシル酸回路

植物、一部の微生物がもつ、クエン酸回路の短絡路。 イソクエン酸からグリオキシル酸を経由してアセチルCoAを取り込んで、コハク酸とリンゴ酸を生ずる。Ⅰ分子のイソクエン酸からアセチル基の同化により二分子のクエン酸回路構成因子を生ずることから、アセチ…

リブロース5-リン酸エピメラーゼ

EC 5.1.3.1 ペントースリン酸回路で、リブロース5リン酸をキシルロース5リン酸に異性化する。

トランスアルドラーゼ

EC 2.2.1.2 ペントースリン酸回路で、セドヘプツロース7リン酸からC1-C3(C2がケト基:ジヒドロキシアセトン)を遊離し、グリセルアルデヒド3リン酸の1位に転移する。けっか、エリトロース4リン酸とフルクトース6リン酸を生ずる。 ジヒドロキシアセトン…

トランスケトラーゼ

EC 2.2.1.1 C3位がL型でC2にケトン基をもつ糖から、活性グリコールアルデヒド(CH2OH-CO-)を分離し、アルドースのC1位に転移する。 チアミン2リン酸を補酵素、Mg2+を補因子とする。

グルコキナーゼ

ヘキソキナーゼIV型。EC2.7.1.2 グルコースの6位にATPのリン酸を転移する。 グルコースに対する特異性が高い。