2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

HIV-1プロテアーゼ

エイズの病院であるHIVはレトロウイルスの一種で、ヘルパーT細胞に感染する。 HIVの増殖にはgagとpolという二種類のタンパク質が必要であり、これらはポリタンパク質として合成された後にHIV-1 proteaseにより分断され機能を発揮する。 HIV-1プロテアーゼに…

Hardy-Weinberg principle

ハーディ・ワインベルグの法則 任意交配集団で、遺伝子型頻度は対応する遺伝子頻度の積によって得られる。 対立遺伝子Aとaの比率がpと1-pであれば、AA p^2、Aa、2p(1-P)、aa、(1-p)^2となる。 自然選択が働くと、この法則は成り立たなくなる。

パラオキソナーゼ

有機リン酸の加水分解に関与する。 活性の分布に地域差がある。遺伝子多型が知られている。PON1~3のが知られている。 PON1 肝臓で合成されHDLとともに血液中に放出される。抗酸化物質。LDLの酸化を抑制する。炎症や血清酸化LDL濃度によって影響される。 PON2…

ミエロペルオキシダーゼ

多核白血球の顆粒内に存在するペルオキシダーゼ。緑色。 強塩基性タンパク質で、等電点は10.2。 塩素を酸化し次亜塩素酸HOClを生ずることで、殺菌的に働く。 欠損症は常染色体劣性遺伝。食菌能は正常だが、殺菌できない。感染症を伴うことがあるが、多くは無…

グルタチオンシンターゼ

EC 6.3.2.3 4-L-グルタミル-4-システイン + グリシン + ATP グルタチオン + ADP + Pi

グルタミン酸−システインリガーゼ

グルタチオンシテターゼI EC 6.3.2.2 グルタチオン合成の第1段階を触媒する。 L-グルタミン酸 + L-システイン + ATP γ-L-グルタミル-L-システイン + ADP + Pi Mg2+が必須。グルタチオン合成の律速段階。 大小2つ(7.3万と3.1万)のサブユニットからな…

ホルモン感受性リパーゼ

脂肪組織のTGを加水分解する。貯蔵脂肪から脂肪酸動員の律速因子。 TGのみならず、DG、MG、コレステロールエステルの加水分解活性も含む。 cAMP依存性プロテインキナーゼの活性化により、酵素のリン酸化が起こり活性化される。 増加因子 カテコラミン 成長ホ…

ケトン体

keton body アセトンタイトも言う。アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸、アセトンを総称。 糖が生体に十分供給されているとき、クエン酸回路は円滑に回転するので、アセチルCoAは速やかに代謝される。 飢餓状態(あるいは糖尿病)で糖質の供給/利用が十分でない…