2010-01-01から1年間の記事一覧

肝臓でグリコーゲン分解と解糖が同時に進行しないしくみについて説明せよ

ヘキソキナーゼとグルコキナーゼの生理的な役割の違いについて説明せよ

以下の酵素反応について説明せよ

ヌクレオシド二リン酸キナーゼ ホスホリラーゼキナーゼ

メチオニンの代謝経路について説明せよ

ヘキソキナーゼとグルコキナーゼの代謝における役割の違いについて説明せよ

キニノーゲン

血清中に遊離される抗圧作用の強いペプチドであるキニンの前駆体。カリクレイン、プラスミン、等によってキニンが切り出される。 ブラジキニン、カリジンなどがキニンの代表例。

合成反応と分解反応が同時に進むと無益回路を形成し生体にとって大きなロスとなる。以下の反応が無益回路を形成しない調節のしくみを述べよ。

グリコーゲンの合成と分解 解糖と糖新生 脂肪酸の合成と分解

グルコース一モルが解糖系、クエン酸回路で完全に酸化された際に基質レベルのリン酸化、酸化的リン酸化で生じるATPは32モルと見積もられる。その理由を反応経路(必要な部分のみでよい)を示して説明せよ。

但し、NADH、FADH2のP/O比は各々2.5、1.5とし、細胞質で生じたNADHはリンゴ酸アスパラギン酸シャトルによってミトコンドリアマトリックスに運ばれるとする。

シクロオキシゲナーゼ

EC 1.14.99.1 正しくは、プロスタグランジンエンドペルオキシドシンターゼ。 シス二重結合を有する多価不飽和脂肪酸(C20)に2分子の酸素を導入添加し、15位にヒドロペルオキシドを有するプロスタグランジンGを生成(シクロオキシゲナーゼ反応)と15位のペ…

ロイコトリエン(LT)

定義と分類 エイコサポリエン酸(アラキドン酸など)から合成される一連の生理活性物質のひとつ。 C5に酸素が結合し、3つの共役二重結合をもつ。 A〜Fの6つの型と類縁体がある。二重結合の数により3,4,5群と呼ばれる。 合成経路 リポキシゲナーゼの作用…

リポトロピン

下垂体前葉、中葉で合成分泌される。β(91アミノ酸)とγの2種類。 脂肪分解作用を示す。

副腎皮質ホルモン-βリポトロピン前駆体

ACTH、リポトロピン、メラニン細胞刺激ホルモン、βエンドルフィンの共通な前駆体。分子量約31000の糖タンパク質。

エンドルフィン

内因性オピオイドペプチドのひとつ。 ACTHやα-MSHと共通の前駆体(プロオピオメラノコルチン;副腎皮質刺激ホルモン-βリポトロピン前駆体)からペプチダーゼにより切り出される。 α(16アミノ酸)β(31)γ(17)でβが最も活性が高い。 下垂体でストレス刺激に…

プロスタグランジン

エイコサポリエン酸から作られる生理活性物質。 プロスタン酸を基本構造に、五員環部分に結合する酸素と二重結合の配置によりA-Jに区別される。 二重結合の数により1−3群に分けられる。 エイコサポリエン酸はホスホリパーゼによりリン脂質から供給される。…

細胞内外のイオン濃度

陽イオン(細胞内mM・細胞外mM) ナトリウム(5~15/145) カリウム(140/5) マグネシウム(0.5/1~2) カルシウム(0.0001/1~2) 陰イオン 塩素(5~15/110) 他に、陰イオンとして炭酸、リン酸、タンパク質、核酸などが含まれている。 (細胞の分子生物学より…

dopaの合成

チロシン3-モノオキシゲナーゼ EC 1.14.16.2 テトラヒドロビオプテリンを水素供与体として分子状酸素からチロシンの3位に酸素を導入し水酸化する。 Reaction: L-tyrosine + tetrahydrobiopterin + O2 = 3,4-dihydroxy-L-phenylalanine + 4a-hydroxytetrahyd…

アニオンギャップ

陽イオン:ナトリウム、 陰イオン:クロール、重炭酸、有機酸 アニオンギャップ(AG)は有機酸濃度を反映する値である。 AG=ナトリウムー(クロール+重炭酸) アニオンギャップが増加しない場合は、、、 増加する場合は、、、

アミノ酸代謝異常

新生児マススクリーニングの項参照。 アルカプトン尿症 チロシン・フェニルアラニンの代謝経路にあるホモゲンチジン酸ジオキシゲナーゼの欠損により、尿中に排泄されるホモゲンチジン酸が空気酸化され黒色の尿となる。 白子症 カテコールオキシダーゼ(チロ…

新生児マススクリーニング

6つの先天性疾患に対して公費負担によるスクリーニング。 フェニルケトン尿症、メイプルシロップ尿症、ホモシスチン尿症、ガラクトース血症、先天性副腎過形成、先天性甲状腺機能低下症(クレチン病) 1977年に始まった際にはヒスチジン血症も含まれていた…

ルロワール経路

ガラクトースを代謝経路に入れる。 ガラクトキナーゼはガラクトースの1位にリン酸を転移する。(ガラクトース1-リン酸) UDPグルコースとUDP基を転移して、UDPガラクトースを生ずる。(ガラクトース1-リン酸ウリジルトランスフェラーゼ) UDPガラクトース…

カテコールオキシダーゼ

チロシンを水酸化、さらに酸化してキノンを生ずる酵素。キノンはメラニンに変化する。 メラニンはドーパキノンが重合した高分子化合物。

ジカルボン酸

シュウ酸(2) マロン酸(3) コハク酸(4) グルタル酸(5) アジピン酸(6)

カルボン酸

カルボキシル基をもつ化合物の総称。 代表的な有機酸。有機酸の中で酸性は強い。炭素数4以上のものを脂肪酸という。 ギ酸 HCOOH 酢酸 CH3COOH プロピオン酸 CH3CH2COOH 酪酸 炭素数4 吉草酸(valeric acid) 炭素数5 カプロン酸 炭素数6

分枝2-オキソ酸デヒドロゲナーゼ

バリン、ロイシン、イソロイシンの分解の際にそれぞれの脱アミノ産物である2-オキソイソ吉草酸、2-オキソイソカプロン酸、2-オキソ-3-メチル吉草酸からイソブチリルCoA、イソバレリルCoA、2-メチルブチリルCoAを作る。補酵素としてCoAとNADが必須である。 2-…

シスタチオニンβ-シンターゼ

アミノ酸代謝で、メチオニンからシステインを合成する経路にある。セリンとホモシステインからシスタチオニンを合成する。 PLPを補酵素とする。 EC 4.2.1.22 セリンスルフヒドラーゼと同一の酵素。 欠損症はホモシスチン尿症として知られている。 ホモシスチ…

インスリン様増殖因子

IGF-1は70アミノ酸、IGF-IIは67アミノ酸よりなるプロインスリン類似のタンパク質である。 血中GHレベルによってIGF-I濃度は上下する。(GH依存性) 肝疾患、腎疾患、甲状腺機能低下症、Laron型小人症でIGF-Iは低下する。 血中では結合タンパク質と結合した状…

JAK3

JAK3はヤヌスファミリーに属するチロシンキナーゼである。JAK3は情報伝達経路でSTATファミリーのタンパク質と相互作用する。JAK3はおもに免疫細胞で発現され、インターロイキン受容体によるチロシンリン酸化経由の活性化に呼応してシグナルを変換する。ヤヌ…

ピロールとイミダゾール

ピロール環 五員環の1つが窒素の複素環。窒素を挟む2位と4位に二重結合がある。ポルフィリンン、ポルフォビリノーゲンが代表。 イミダゾール環 2つの窒素原子を含む五員環。1位と4位に二重結合があり、5位で結合を作る。ヒスチジンの側鎖に含まれる。

ホスファチジルセリン

L-セリンリン酸を極性基とするグリセロリン脂質。 動物細胞では、脂質二重層の内側に存在する。外側からフリップフロップで内側に移動させている。 血液凝固反応の補助因子として働く。

ホスファチジルグリセロール

イカダモ(藻類)の細胞で主要なリン脂質である。生物界に広く存在し、微生物では主成分となっている場合がある。 ホスファチジルグリセロールリン酸が脱リン酸を受けて生じる。 ジホスファチジルグリセロール(カルジオリピン)やあグリコシルホスファチジ…