2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

がんウイルス

動物に腫瘍を作るか、培養細胞に形態学的および造腫瘍性のトランスフォーメーションを起こすウイルスの総称。 がんウイルスのゲノム上にはがん遺伝子が存在し、その産物が正常細胞のもつ増殖や分化の制御機構を乱すことでがん化を誘導する。 細胞増殖シグナ…

がん遺伝子

広義には細胞がん化を誘導する作用をもつ遺伝子。狭義にはレトロウイルスのがん遺伝子およびそれに対応する細胞側遺伝子を指し、それ以外のがん化誘導遺伝子をトランスホーミング遺伝子と呼ぶ。 動物に感染し,急性の腫瘍形成を誘導するRNAがんウイルスのゲ…

myc遺伝子

トリの急性白血病ウイルスに見出されるがん遺伝子。 哺乳動物に対するトランスフォーム活性は単独では高くない。活性化ras、E1Bなどと共同してラット初代培養繊維芽細胞をトランスフォームする。mycは不死化に関与する。 遺伝子産物は分子量61,000~63,000。 …

スフィンゴシン

sphingosine スフィンゴ脂質に含まれる長鎖塩基の一種。炭素数18の長鎖アミノアルコール。

セラミド

N-アシルスフィンゴシン スフィンゴイド塩基のアミノ基に脂肪酸が酸アミド結合したもの。狭義にはスフィンゴシンのアミノ基に脂肪酸が酸アミド結合したものを指し、ジヒドロセラミドやフィトセラミドと区別する場合がある。 スフィンゴ糖脂質、スフィンゴリ…

スフィンゴリピドーシス

遺伝性スフィンゴ脂質蓄積症の総称。 スフィンゴ脂質は、セラミドに糖鎖、またはコリンリン酸がけ都合した脂質であり、細胞膜の構成成分であるが、分解過程の酵素欠損により蓄積症が生ずる。 一般に乳児期に発症するが、まれに学童期以降に発症し長い経過を…

スフィンゴミエリン

sphingomyelin セラミドの第一級アルコール性ヒドロキシ基とコリンリン酸がホスホジエステル結合したもの。 スフィンゴ脂質であり、かつリン脂質である。 「ミエリンを固く縛るもの」の意味。 脳のみならず,広く臓器組織に存在する。赤血球膜のスフィンゴミ…