脱炭酸反応

デカルボキシラーゼともいう。
カルボン酸のカルボキシル基を炭酸として離脱させる反応を触媒する。
酸化的脱炭酸反応を行うもの(EC1.1.1)と、そうでないもの(EC4.1.1)の2群に分けることが出来る。

酸化的脱炭酸反応

NAD(P)+依存性の脱水素と同時に脱炭酸を行う。
R-CH(OH)CH(COOH)-R' + NAD(P)+ <--> R-COCH2-R' + CO2 + NAD(P)H + H+

脱炭酸酵素

炭酸(H2CO3)を生ずる加水分解反応か、二酸化炭素を生ずるリアーゼ反応かは、炭酸と二酸化炭素の平衡がひじょうに速いため区別し難い。ピリドキサルリン酸依存性、並びにチアミン二リン酸依存性ピルビン酸デカルボキシラーゼは後者。確かめるのは困難であるため、一括してカルボキシリアーゼとして分類している。各種アミノ酸脱炭酸酵素が代表的。