シグナル伝達

分子標的薬

ベバシズマブ(アバスチン) 抗VEGF抗体 直腸ガン、非小細胞肺がん、卵巣ガン トシリズマブ(アクテムラ) 抗IL-6受容体抗体 関節リュウマチ、キャッスルマン病

カルシニューリン

カルモジュリン依存性ホスファターゼ Serine/threonine-protein phosphatase 2B catalytic subunit alpha isoform EC=3.1.3.16 Alternative name(s): CAM-PRP catalytic subunit Calmodulin-dependent calcineurin A subunit alpha isoform Gene names Name:…

CREB

Cyclic AMP-responsive element-binding protein 1 Short name=CREB-1 / Short name=cAMP-responsive element-binding protein 1 Gene names CREB1 Function Phosphorylation-dependent transcription factor that stimulates transcription upon binding to…

カルシウム結合タンパク質

筋肉のトロポニンC、パルブアルブミン、の他、多くの細胞に存在するカルモジュリン、αアクチニン、カルパイン、カルシニューリンB、ホスホリパーゼCなどがある。 これらは、EFハンドと呼ばれるカルシウム結合部位(アスパラギン酸、グルタミン酸、イソロイ…

カルシウムイオン輸送性ATPアーゼ

Ca2+ translocating ATPase 形質膜、小胞体膜に存在し、細胞質カルシウムイオンで活性化され、マグネシウムイオン存在下ATPを加水分解し濃度勾配に逆らってカルシウムイオンを能動輸送で細胞外あるいは小胞体内腔に運搬する。 形質膜型、小胞体型それぞれに…

グルココルチコイド受容体

Glucocorticoid receptor Short name GR (Alternative name(s):Nuclear receptor subfamily 3 group C member 1) Function Receptor for glucocorticoids (GC). Has a dual mode of action: as a transcription factor that binds to glucocorticoid respons…

プロテインキナーゼA

http://www.uniprot.org/uniprot/P17612 四次構造 数種類の不活性な四量体ホロ酵素はホモまたはヘテロに量体を形成する調節サブユニットと2分子の触媒サブユニットの組み合わせによる。cAMPは調節サブユニット二量体に四分子のcAMPが結合し、調節サブユニッ…

mTOR

mammalian target of rapamycin FRAP, RAFT1 ラパマイシンの細胞内標的タンパク質で分子量29万の巨大なセリントレオニンキナーゼである。 進化的に高度に保存されている。リボソームタンパク質のリン酸化によりタンパク質合成の制御に係わり、細胞サイズの調…

カルモジュリン依存性プロテインキナーゼ

Ca2+/カルモジュリン依存性プロテインキナーゼ、CaMキナーゼ ホスホリラーゼキナーゼ、ミオシンL鎖キナーゼ、CAMK I〜IVに分類される。 Caイオンをセカンドメッセンジャーとする情報伝達に貢献するが、ホスホリラーゼキナーゼはプロテインキナーゼAによるリ…

Wntシグナル

粘菌、ショウジョウバエからヒトまで、進化上良く保存され、形態形成や生体の組織の維持、幹細胞の自己複製など、様々な生命現象に関わる。Wntシグナル伝達経路の異常はがんを含む様々な疾患の原因となる。ショウジョウバエwinglessとマウス乳癌ウイルスの挿…

プロテインキナーゼC

リン脂質(ホスファチジルセリン)などにより活性化される、セリン−トレオニンキナーゼ。 ジアシルグリセロールによりカルシウム、リン脂質に対する親和性が調節される。 ホルボールエステルの細胞内標的のひとつ。ジアシルグリセロールと同様の気候で活性化…

Rasタンパク質

ras遺伝子によりコードされる低分子量GTP結合タンパク質。哺乳動物ではH-Ras, K-Ras, N-Rasの三種類で分子量は21000。 C末端から4番目のシステインにファルネシル化が起こり、残り三つのアミノ酸が切り取られ、システインのカルボキシ基がカルボキシメチル…

Cyclin-dependent kinase inhibitor 1

Alternative name(s): CDK-interacting protein 1 Melanoma differentiation-associated protein 6 Short name=MDA-6 p21 Gene names Name: CDKN1A Synonyms: CAP20, CDKN1, CIP1, MDA6, PIC1, SDI1, WAF1 Function May be the important intermediate by wh…

Cellular tumor antigen p53

http://www.uniprot.org/uniprot/P04637 タンパク質の名前はp53、遺伝子の名前はTP53 Alternative name(s): Antigen NY-CO-13 Phosphoprotein p53 Tumor suppressor p53 Gene names Name: TP53 Synonyms: P53 Function 様々ながんでがん抑制遺伝子として作用…

PHドメイン

プレクストリン相同ドメイン。血小板中に存在する分子量4.7万のタンパクで、プロテインキナーゼCの基質になっている。プレクストリンに含まれる配列が多くのタンパク質中に見出され、PHドメインと呼ばれるようになった。 Akt、ホスホリパーゼC、GTP結合タ…

SHドメイン

Srcホモロジードメイン。Srcキナーゼファミリー間の相同性の高い部位の構造を言う、 SH1 キナーゼドメイン。 SH2,SH3 各々100, 70アミノ酸。がん遺伝子産物v-CrkやホスホリパーゼCγ1にSH2,SH3ドメインが見出されている。他に多くのがん遺伝子やシグナル伝達…

ADPリボシル化

NAD+のADPリボース部分がタンパク質に転移されるタンパク質の修飾反応。 モノADPリボシル化は塩基性アミノ酸とN-グリコシドまたはシステインとS-グリコシド結合を作り可逆的。 ジフテリアトキシン、コレラトキシンはペプチド鎖伸長因子2(EF-2)をADPリボシ…

アセチルコリン受容体

ムスカリン受容体(mAChR) 7回膜貫通型Gタンパク質共役型受容体である。よく似た5つのサブタイプに分けられる。 ムスカリンで刺激される受容体は平滑筋や腺組織など、副交感神経支配器官における刺激作用を発現する。副交感神経節後繊維末端シナプスのシ…

ホスホリパーゼ

グリセロリン脂質のエステル結合を加水分解する酵素群。 4つのエステル結合それぞれに、特異的な酵素が存在する。 ホスホリパーゼA1 EC3.1.1.32 グリセロリン脂質のグリセロール1位のエステル結合を加水分解する。 脂肪酸と2-アシルリゾリン脂質を生ずる。…

Toll様受容体

Tollとはドイツ語で「狂った」という意味。ショウジョウバエの背腹軸の決定に必要な遺伝子として見出された。

Gタンパク質のクラス分け

Gタンパク質共役型受容体は、リガンドの結合によりGタンパク質が活性化(GDPとGTPの交換)され、αとβγに分かれる。それぞれがエフェクターに結合する。 エフェクターとして、 アデニル酸シクラーゼ Ca2+, Na+, Cl+ チャンネル K+ チャンネル ホスホリパー…

IL-1受容体

細胞膜一回貫通型。細胞外は免疫グロブリン様ドメインをもつ。IL-1R Iは細胞内にToll様受容体(TLR)と相同性が高い領域をもつ。IL-1R IIでは細胞内ドメインを欠損しており、シグナル伝達に関与しないがリガンドに親和性をもつため、IL-1シグナルに抑制的に…

サイトカイン受容体

チロシンキナーゼをもつもの:M-CSF, VEGFなど 狭義のサイトカイン受容体:JAK型チロシンキナーゼが会合するもの。STATがシグナルを伝える。IL, IFN, Epo, GF, レプチンなど IL-1/TNF受容体:アダプター分子TRAFなどのリン酸化を介してIKK, JNKを活性化し、N…

エタネルセプト

TNF受容体2型にヒトIgGのFcを融合させ、TNFの作用を中和させる。関節リウマチの治療に用いられる。

bcr遺伝子

ヒト慢性骨髄性白血病でみられるフィラデルフィア転座の切断点に位置する遺伝子。(第22染色体)第9染色体のc-ablと融合し、異常なタンパク質p210bcr-ablを生ずる。

CREB

cAMP response element-binding protein はCRE(cAMP response elements)に結合する転写因子。 T細胞の分化、成長ホルモンの産生、長期記憶の形成など様々な生命現症にか如する。 マウスでは分子量43000でロイシンジッパーを介して二量体を形成する。133番…