グルコース輸送体
glucose transporter; GLUT
12回膜貫通型タンパク質。
生体膜を横切って糖の輸送をおこなう。動物細胞では促進拡散系とナトリウム依存性能動輸送の系が知られている。
GLUTファミリー
促進拡散の系では、GLUTファミリーとして13種類が知られている。大部分は単糖の輸送体である。
細胞膜を12回横切っている。
SH阻害剤、サイトカラシンB、フロレチンで阻害される。
GLUT1は赤血球、血液脳関門に多く、GLUT4は筋肉や脂肪細胞で細胞内の小胞に存在する。
GLUT5
Solute carrier family 2, facilitated glucose transporter member 5
- Gene
- SLC2A5, GLUT5
Cytochalasin B-sensitive carrier. Seems to function primarily as a fructose transporter.
SGLTファミリー
能動輸送系ではSGLTファミリーに属する14回膜貫通型のタンパク質である。2個のナトリウムイオンと共役してグルコース、ガラクトースを濃度勾配に逆らって輸送する。(小腸粘膜と腎尿細管)
フロリジンによって阻害されサイトカラシンBでは阻害されない。
Sodium/glucose cotransporter 1
14回膜貫通型の輸送体タンパク質。
ナトリウムイオン2個とグルコース1個のわりで共輸送する。ナトリウム濃度に依存した能動輸送である。腎臓の近位尿細管上皮に局在する。
腎臓、小腸に存在する。
Actively transports glucose into cells by Na+ cotransport with a Na+ to glucose coupling ratio of 2:1. Efficient substrate transport in mammalian kidney is provided by the concerted action of a low affinity high capacity and a high affinity low capacity Na+/glucose cotransporter arranged in series along kidney proximal tubules.