プロスタグランジン

エイコサポリエン酸から作られる生理活性物質。
プロスタン酸を基本構造に、五員環部分に結合する酸素と二重結合の配置によりA-Jに区別される。
二重結合の数により1−3群に分けられる。
エイコサポリエン酸はホスホリパーゼによりリン脂質から供給される。
シクロオキシゲナーゼによって2分子の酸素が導入され生ずる。

プロスタグランジン受容体

7回膜貫通型Gタンパク質共役型受容体である。
PGEは多彩な活性をもつが、臓器により複数のPGE受容体サブタイプをもつから。効果器としてカルシウムチャンネルの活性化するもの、cAMP濃度を上げる、下げる、などがあるから。

プロスタグランジンと痛み、炎症

ブラジキニン(BK)の発痛作用、血管拡張作用、血管透過性亢進作用を持ち、発赤、局所発熱、腫脹、疼痛などの炎症症状を増強する作用をもつ。
特にこの作用が強いのはPGI2, PGE2である。

PGE2の作用

マクロファージに対してサイトカイン産生を抑制させる。
発熱、発痛増強、血管拡張と透過性亢進作用、覚醒作用、

PGI2の作用

胃酸分泌抑制、血管平滑筋弛緩、血小板凝集阻害、気管支拡張などTXAの作用と拮抗する。