新生児マススクリーニング

6つの先天性疾患に対して公費負担によるスクリーニング。
フェニルケトン尿症、メイプルシロップ尿症、ホモシスチン尿症、ガラクトース血症、先天性副腎過形成、先天性甲状腺機能低下症(クレチン病)
1977年に始まった際にはヒスチジン血症も含まれていたが1992年に除外された。先天性副腎過形成(1988年)と先天性甲状腺機能低下症(1979年)は後で追加された。

フェニルケトン尿症

フェニルアラニンヒドロキシラーゼ欠損。8万人に一人。知能障害。フェニルピルビン酸が尿中に排泄される。

メイプルシロップ尿症

分枝鎖アミノ酸代謝異常。分枝α-ケト酸デヒドロゲナーゼ(BCKDH)欠損により、尿中に排泄される。
50万人に一人。
ケト酸の蓄積による代謝性アシドーシス。低血糖神経細胞の障害を生ずる。

ホモシスチン尿症

40万人に一人。
シスタチオニンβシンターゼの欠損により、ホモシステインが蓄積する。マルファン様の症状となる。
精神遅滞、水晶体脱臼、白内障血栓症