2010-01-01から1年間の記事一覧

ムラミン酸

3-O-D-カルボキシエチル-D-グルコサミン 細菌細胞壁に特有の物質。 N-アセチルムラミン酸 N-アセチルグルコサミンにD-乳酸が3-O-エーテル結合した構造をもつ。 UDP-N-アセチル-D-グルコサミンとホスホエノールピルビン酸が縮合したのちNADPHによる還元で生ず…

コリン

ビリノイリン、シンカリン、アマニチンなどの別名を持つ。 発見者が胆汁から単離したため、この名前がある。広く動植物に分布し、ホスファチジルコリン、スフィンゴミエリン、アセチルコリン、ビタミンBの構成要素となる。 動物組織は植物由来のリン脂質の…

必須脂肪酸

かつてはビタミンFとされていた。 自信の生理代謝過程に必須であるが、自分では合成出来ない分子種である。 ヒトの場合、多価不飽和脂肪酸のうち、ω-3とω-6系列の脂肪酸が該当する。 ヒト、及び動物細胞にはΔ15、Δ12-不飽和化酵素が無いため、リノール酸(1…

還元糖

アルカリ性溶液中でアルデヒドかケトンを生じ、酸化剤によりアルドン酸、アルダル酸を生じる。 全ての単糖、二糖を含む。 ケトンが還元性を示す理由は、ケトーエノール互変異性により臙脂オールを経由しアルドースに異性化するためである。

イノシトール

イノシット、ヘキサヒドロキシシクロヘキサン、シクロヘキシトール、肉糖 シクロヘキサン6価アルコールの総称。九種の異性体が存在する。 myo-イノシトールはmeso-イノシトールとも呼ばれ、遊離、リン脂質の成分、その他の誘導体として広く生物界に分布する…

エピマー

複数の不斉炭素原子の存在による立体異性体のうち、1つの不斉炭素原子についてのみ配置が異なるひと組の化合物を互いにエピマーの関係とよぶ。 もっぱら、糖質の異性体について使う。

立体配座と立体配置

立体配座:Conformation 単結合の回転や、孤立電子対を持つ幻視についての立体反転によって相互に変換可能な空間的な原子の配置をいう。 立体配置 化合物の分子に固有な立体的な配置をいう。通常の条件で変換可能なものを「立体配座」と呼んで区別する。 原…

グリカン

多糖。 単糖が10個以上脱水縮合して生じた物質。甘みはなく、フェーリング液を還元しない。

リソソーム酵素

リソソーム内に局在し、酸性領域に至適pHをもつ加水分解酵素。 小胞体膜を通過する際に、N末端のシグナルペプチドの切断とN型O型の糖鎖修飾を受ける。さらにゴルジで糖鎖の末端マンノース6位がリン酸化される。 タンパク質分解酵素:カテプシン群やエンド…

リソソーム

細胞分画法によって同定された細胞小器官。 真核細胞に普遍的に存在し、脂質二重膜よりなる単層の膜に覆われる。内部のpHは5.0程度。至適pH酸性領域の加水分解酵素を多数含む。

有糸分裂

mitosis 真核細胞の核分裂の基本的な形式で細胞周期のM期にみられる。 親核と等価な2つの娘核を形成する。対語は無糸分裂(直接核分裂)。 有糸分裂には体細胞分裂と減数分裂がある。 融資分裂時には核膜が消失し、核質は染色体に凝縮され、紡錘体によって…

JNK

MAPキナーゼファミリー分子の1つ。 c-Jun N-terminal Kinase SAPK (stress-activated protein kinase) 紫外線、熱ショック、高浸透圧、タンパク質合成阻害などのストレス、TNF-α、IL-1など炎症性サイトカインによって活性化される。 ストレス応答、細胞の生…

MAPキナーゼ

インスリン、細胞増殖因子や発がんプロモーターの刺激によって活性化されるセリン・トレオニンキナーゼとして見出された。 酵母、植物、高等動物など、真核生物に普遍的に存在する。 当初はMicrotubule-associated protein 2(MAP2)とを基質とするキナーゼ…

校正2

B-16 遺伝暗号のしくみはどうなっているのか? 学生の理解を深めるための重要ポイント 遺伝暗号の解明が進む前に、サプレッサー効果が明らかになることで遺伝暗号が隙間無く並んだ三文字を単位にしていることが予想されていた。 KeyWords コドン 開始コドン …

校正

B-2 遺伝子を見つけたのは誰か? 核酸についての簡潔な解説 核酸(Nucleic Acids) ヌクレオチドを単位としホスホジエステル結合で重合した高分子化合物。化学的にはデオキシリボ核酸(DNA)とリボ核酸(RNA)の2種類があり、細胞内には水、タンパク質に次…

サテライトDNA

DNAを塩化セシウム中で平衡密度勾配遠心を行うと、GC含量に応じて特定の密度にバンドを形成する。主要な核DNAのバンドから別れた小さなバンドが現れることがあり、サテライトDNAと呼ぶ。 ヒト核DNAの1%程度に相当する高度に反復した配列がクラスターを作り…

2010-06-18

1限目補習。3限目講義。あんまり調子よくなかったのでガッカリ。

ゼミ

1限目は物理化学。水和の話。 2限目の間に講義資料の準備をして、3限目のゼミに使った。

TGF-beta

サイトカインの一種で、細胞死を促す働きがある。

フィラデルフィア染色体

慢性骨髄性白血病患者リンパ球の90%に見出される染色体異常はフィラデルフィア染色体と呼ばれ、9:22均衡型転座である。その結果、転座部分で22番染色体のBCR遺伝子の5’末端が9番染色体のABL遺伝子(癌遺伝子)の3'末端に結合し、BCR-ABLキメラ遺伝子が生じ…

Bcl-2

bcl-2遺伝子は人癌遺伝子として単離された。 ヒトの慢性リンパ性白血病などにみられる染色体転座t(11;14)(q13;q32)で14番染色体上の免疫グロブリン遺伝子により活性化される11番染色体上のbcl-1と、t(14;18)(q32;q21)により活性化される18番染色体上のbcl-2…

講義

1限目は補習講義。 2限目は休憩。お昼休みに学生さんといろいろ話をした。 3限目は分生講義。シグナル伝達のあたり。

メモ

再試験は実施しない。 本試験は7月16日(当初の予定通り) 補講を実施する(少なくとも二回) 衛生化学の裏でやるか、金曜日の4限にやるか、どちらか 7月2日に講義は終わらせる。 7月9日は国試問題演習(講義資料用意)

会議

晴れ。バイクの修理が終わり、久しぶりに二輪で通勤した。 1限は物理化学。沸点上昇、凝固点降下などの仕組みについて。 そのあと、学生委員会で奨学金の配分についての話し合い。 昼ご飯を食べるヒマがあって、その後教授会。 少しだけジョギングした。

プロテインキナーゼB

Akt 細胞膜受容体刺激によりホスファチジルイノシトール3-リン酸キナーゼを介して活性化されるセリントレオニンキナーゼ。N末端側にPHドメイン、C末端側にキナーゼドメインをもつ。 PKAおよびPKCと高い相同性をもつ。ウイルスの発がん遺伝子v-aktとしても同…

補習

アドバイザーグループの宴会があるということで、電車で通学 1限目に補習講義ゲノムの構造のはなし 昼ご飯は出口さんが来室。エピジェネティックな調節の話 3限目講義。遺伝子発現調節。そのあとeLearning 安屋敷先生と国試、共用試験対策について電話で長…

ゼミとヨガ

1限目は物理化学を聴講した。化学ポテンシャルの話。役に立たないエネルギーとか。 昼ご飯は弁当を食堂で上田さんと。今日も馬場先生とご一緒した。 午後からゼミ。試験前の3年次学生が5名。二年生が6人、4年生一人。 乳糖不耐症とアルコール代謝の話 その…

グリコシダーゼ

グリコシド結合を加水分解する。 通常は多糖を分解する酵素(アミラーゼ、セルラーゼなど)と区別するが、境界は厳密でない。 分解するグリコシド結合の配置によりα-またはβ-グリコシダーゼという。 エンド型とエキソ型に区別する場合もある。エキソ型は非還…

スクロースα−グリコシダーゼ

EC 3.2.1.48 スクロース加水分解酵素のひとつ。α-グルコシダーゼの一種。 スクロース分解酵素はスクラーゼ、サッカラーゼ、インベルターゼなどと呼ばれるが、グルコース側から分解する酵素(αグルコシダーゼ)とフルクトース側から分解する酵素(βフルクトフ…

ガス配管工事

研究室でガス配管の工事があった。 明日のゼミのためにネタを準備。乳糖不耐症とアルコール代謝について。2年生にはちょっと難しいかも知れない。 総理大臣が辞任を表明した ウエブページを少々手直し。