がん

がん原遺伝子とがん抑制遺伝子

がん原遺伝子 変異遺伝子の機能変化が細胞の分裂や増殖に対して異常な刺激となる。機能獲得型変異である。 RET 多発性内分泌腺腫症2型。グリア細胞経由来神経栄養因子(GDNF)とニュールツリンの受容体チロシンキナーゼ。 RAS 膀胱がん由来細胞より見出され…

Rasタンパク質

ras遺伝子によりコードされる低分子量GTP結合タンパク質。哺乳動物ではH-Ras, K-Ras, N-Rasの三種類で分子量は21000。 C末端から4番目のシステインにファルネシル化が起こり、残り三つのアミノ酸が切り取られ、システインのカルボキシ基がカルボキシメチル…

Cyclin-dependent kinase inhibitor 1

Alternative name(s): CDK-interacting protein 1 Melanoma differentiation-associated protein 6 Short name=MDA-6 p21 Gene names Name: CDKN1A Synonyms: CAP20, CDKN1, CIP1, MDA6, PIC1, SDI1, WAF1 Function May be the important intermediate by wh…

フィラデルフィア染色体

慢性骨髄性白血病患者リンパ球の90%に見出される染色体異常はフィラデルフィア染色体と呼ばれ、9:22均衡型転座である。その結果、転座部分で22番染色体のBCR遺伝子の5’末端が9番染色体のABL遺伝子(癌遺伝子)の3'末端に結合し、BCR-ABLキメラ遺伝子が生じ…

Bcl-2

bcl-2遺伝子は人癌遺伝子として単離された。 ヒトの慢性リンパ性白血病などにみられる染色体転座t(11;14)(q13;q32)で14番染色体上の免疫グロブリン遺伝子により活性化される11番染色体上のbcl-1と、t(14;18)(q32;q21)により活性化される18番染色体上のbcl-2…

がんウイルス

動物に腫瘍を作るか、培養細胞に形態学的および造腫瘍性のトランスフォーメーションを起こすウイルスの総称。 がんウイルスのゲノム上にはがん遺伝子が存在し、その産物が正常細胞のもつ増殖や分化の制御機構を乱すことでがん化を誘導する。 細胞増殖シグナ…

myc遺伝子

トリの急性白血病ウイルスに見出されるがん遺伝子。 哺乳動物に対するトランスフォーム活性は単独では高くない。活性化ras、E1Bなどと共同してラット初代培養繊維芽細胞をトランスフォームする。mycは不死化に関与する。 遺伝子産物は分子量61,000~63,000。 …