ビタミン

フラビンタンパク質

リボフラビンの誘導体(フラビンモノヌクレオチドFMN、フラビンアデニンジヌクレオチドFADなど)を補欠分子族としてもつ複合タンパク質。 フラビン誘導体と酵素タンパク質の結合は非共有結合(酸処理で外れる)ものと、共有結合性のもの(酸処理ではずれない…

アスコルビン酸

AsA 抗壊血病効果を持つ酸という名前の由来(anti-scorbutic acid) 生体では3位の水酸基が解離し、モノアニオンとなっている。 さらに一電子引き抜きによりモノデヒドロアスコルビン酸ラジカルに酸化され、さらに不均化反応によりデヒドロアスコルビン酸と…

ビタミンB12

広義にはコバラミン、狭義にはシアノコバラミンを指す。 シアノコバラミンはコバラミンの抽出時にシアンを添加して安定化することにより生じた人工的な産物である。 コバルトの上方配位子のちがいによりその基の名前を冠して呼ばれる。アデノシルコバラミン…

オステオカルシン

osteocalcin 一分子中に2〜3分子のγカルボキシグルタミン酸(Gla)を含む分子量約6000の骨基質タンパク質。カルシウム結合能をもつ。 骨グラタンパク質とも呼ばれる。骨の非コラーゲン性タンパク質の20%を占める。成熟した骨芽細胞により産生分泌され、骨…

メチルコバラミン

コバルトの上方(β)配位子としてメチル基が結合しているもの。 ビタミンB12の補酵素型の1つ。 コバラミンが還元酵素で還元されたのちにメチルトランスフェラーゼでS-アデノシルメチオニン、5-メチルテトラヒドロ葉酸をメチルドナーとしてメチル基が転移す…

アデノシルコバラミン

ビタミンB12の補酵素型。 コバラミンが還元酵素で還元されたのちにアデノシルトランスフェラーゼによりATPによりアデノシル化される。 分子内にコバルト−炭素σ結合をもつ有機コバルト化合物。光に対して不安定。 メチルマロニルCoAムターゼなど、水素移動を…