酸化と還元

2つの物質間に電子の授受が起こる反応。
酸化と還元は相伴って起こる。一方が酸化されると他方は還元される。
有機分子では電気的陰性度に差がある共有結合では陰性度の大きい原子が電子を保っているとして酸化数を考える。
CH4 + Cl2 ---> CH3Cl + HCl
炭素と水素の電気的陰性度はほぼ同じであるので、メタンでは炭素、水素ともに酸化数は0である。
塩化メタンでは塩素の方が炭素より電気的陰性度が大きいので、塩素の酸化数は-1で、炭素は+1である。塩化水素も同様に水素+1、塩素-1とする。すなわち、この反応では炭素は酸化され(酸化数が増えた)塩素は還元されたことになる。