リソソームへの輸送

リソソームは細胞の消化器官に相当する。
様々な物質を選択的に運び込み、リソソーム酵素によって消化する。

  1. エンドサイトーシス経路:細胞外から取り込んだ物質を運ぶ。栄養素や情報伝達物質が細胞表面の受容体に結合し多の知に細胞内に入り、初期エンドソーム、後期エンドソームを経て順次リソソームにいたり分解される。エンドソームはリソソームに向かうものと細胞表面に戻るものが選別される場所である。
  2. オートファジー:細胞内部細胞質の高分子や細胞小器官をリソソームに輸送する経路。隔離膜が細胞質に現れて伸長し、細胞質の一定の空間を包み込んで閉じてオートファゴソームが形成され、リソソームと融合する。
  3. 小胞体からゴルジを経る経路:新たに合成されたリソソーム膜タンパク質や加水分解酵素が輸送される。リソソーム酵素にはマンノース6-リン酸が付加され、トランスゴルジネットワークでマンノース6-リン酸受容体が認識し、分泌タンパク質とリソソームに留まるタンパク質を選別する。