スフィンゴミエリン

sphingomyelin
セラミドの第一級アルコール性ヒドロキシ基とコリンリン酸がホスホジエステル結合したもの。
スフィンゴ脂質であり、かつリン脂質である。
「ミエリンを固く縛るもの」の意味。
脳のみならず,広く臓器組織に存在する。赤血球膜のスフィンゴミエリンとホスファチジルコリンの比率は動物種によって大きく異なる。スフィンゴミエリンが多い動物はヤギ、ウシ、ヒトではほぼ等量含まれる。脂肪酸は直鎖状のみ。コレステロールと親和性が高く、マイクロドメインを形成する。
スフィンゴイド塩基はC18スフィンゴシンが主。
スフィンゴミエリナーゼの欠損で異常蓄積し、肝脾腫を生ずる病態をニーマンピック病という。