11. ピリミジンヌクレオチド合成で正しいのはどれか。

  1. 三分子のカルバモイルリン酸からピリミジン骨格を作る。
  2. PRPPに転移したのちに閉環する。
  3. オロチジン一リン酸の脱炭酸でチミジル酸が生じる。
  4. シチジン三リン酸を元にウリジン三リン酸を合成する。
  5. チミジル酸合成に5,10-メチレンTHFが必須である。
正解
e)
解説:
ピリミジンヌクレオチド合成の概要を理解すること。グルタミンのアミド基からアミノ基が外れて二酸化炭素に転移されて出来るカルバモイル基の構造は重要である。カルバモイル基は2,3位の炭素と窒素を構成する。さらにアスパラギン酸カルバモイルトランスフェラーゼによりアスパラギン酸にカルバモイル基が転移され、閉環してジヒドロオロト酸が生ずる。ピリミジンヌクレオチドは閉環したオロト酸がPRPPに転移される。オロト酸からウラシル、シトシンの順で生じ、デオキシウリジン5'-リン酸にメチル基を転移してチミジル酸が生ずる。
資料:
講義資料4ページ