2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

等電点pI

アミノ酸の様な両性電解質において、共役塩基がともにイオン化し、総電荷が0(等イオン形)となるpHを等電点という。 等イオン形の両側にある2つのpK値の中間の値として求められる。

Toll様受容体

Tollとはドイツ語で「狂った」という意味。ショウジョウバエの背腹軸の決定に必要な遺伝子として見出された。

Gタンパク質のクラス分け

Gタンパク質共役型受容体は、リガンドの結合によりGタンパク質が活性化(GDPとGTPの交換)され、αとβγに分かれる。それぞれがエフェクターに結合する。 エフェクターとして、 アデニル酸シクラーゼ Ca2+, Na+, Cl+ チャンネル K+ チャンネル ホスホリパー…

白血球の分類

顆粒球 好中球(強い殺菌、貪食能をもつ)、好酸球(アレルギー反応の制御をおこなう,貪食能は弱い)、好塩基球(大型の顆粒にヒスタミン、ヘパリンなどを含む)。(染色性の違いで分ける) リンパ球 小型。細胞性免疫に関わるT細胞。液性免疫はB細胞、自…

FGF受容体

4種類同定されている。免疫グロブリン様ドメインを3つもつ。骨形成に影響する。 頭蓋骨癒合症 Craniosynostosis FGF受容体のいずれかの細胞外領域に点突然変異をもち、リガンドの親和性が異常に高くなるため、FGF受容体チロシンキナーゼ活性が高すぎること…

IL-1受容体

細胞膜一回貫通型。細胞外は免疫グロブリン様ドメインをもつ。IL-1R Iは細胞内にToll様受容体(TLR)と相同性が高い領域をもつ。IL-1R IIでは細胞内ドメインを欠損しており、シグナル伝達に関与しないがリガンドに親和性をもつため、IL-1シグナルに抑制的に…

サイトカイン受容体

チロシンキナーゼをもつもの:M-CSF, VEGFなど 狭義のサイトカイン受容体:JAK型チロシンキナーゼが会合するもの。STATがシグナルを伝える。IL, IFN, Epo, GF, レプチンなど IL-1/TNF受容体:アダプター分子TRAFなどのリン酸化を介してIKK, JNKを活性化し、N…

エタネルセプト

TNF受容体2型にヒトIgGのFcを融合させ、TNFの作用を中和させる。関節リウマチの治療に用いられる。

bcr遺伝子

ヒト慢性骨髄性白血病でみられるフィラデルフィア転座の切断点に位置する遺伝子。(第22染色体)第9染色体のc-ablと融合し、異常なタンパク質p210bcr-ablを生ずる。

Abl

Abl非受容体型チロシンキナーゼファミリーは、細胞の形態形成や遊走、接着、増殖、生存などを制御する多様な刺激のシグナルに関っています。脊椎動物のAblファミリーキナーゼはAblとAbl関連遺伝子 (ArgあるいはAbl2)の二種類があり、後生動物のホモログとし…

クリングル構造

プロトロンビンで見出された構造ドメイン。約100残基のアミノ酸が、3つのジスルフィド結合でクリングルケーキに似たループを作る。

ナチュラルキラー細胞(NK細胞)

細胞障害性リンパ球で先天免疫の主要因子。腫瘍細胞やウイルス感染細胞の拒絶に重要。感作が不要である。 大型顆粒リンパ球とも呼ばれる。

急性期タンパク質

炎症などにともない、炎症性サイトカインの作用により、肝臓から血中に放出量が変化するタンパク質。 C反応性タンパク質(CRP),マンノース結合性タンパク質,フィブリノーゲン,ハプトグロビン,α1-アンチトリプシンなどが該当する. 明確な生理的意義は…