アシドーシス

血液の緩衝作用は重炭酸塩が重要である。
血液の重炭酸塩による緩衝作用は以下の2つの平衡による。
CO2 + H2O <=> H2CO3    (1)
H2CO3 <=> H+ + HCO3-    (2)

この2つの反応の全体としてのpKは6.35である。

代謝によってH+が生じると、(2)の平衡が左に傾き、、(1)の平衡も左に傾いて、肺から二酸化炭素が排出される。
代謝によってH+濃度が下がると、(2)は右に傾き炭酸水素イオン濃度が上がる。(1)も右に傾いて、肺では二酸化炭素を再吸収する。

腎臓

炭酸イオンとアンモニアイオンを排泄し、平衡を調節する。

緩衝系が乱れてpHが下がることをアシドーシス、上がることをアルカローシスという。

呼吸性アシドーシス

肺の病気でCO2が十分に排泄されない場合。

代謝性アシドーシス

食事由来の有機酸の過剰産生、運動後の乳酸濃度上昇

アシドーシスの治療

重炭酸ナトリウムの静脈投与