Gタンパク質

Gタンパク質共役型受容体のシグナル受容をエフェクター(効果器)に伝達する役割をもつ。α、β、γサブユニットからなるヘテロ三量体であるが、受容体ごとに異なる三量体Gタンパク質と共役している。
哺乳動物で16種類存在し、αサブユニットのアミノ酸配列の相同性から4つのファミリーに分類される。αサブユニットの分子量は4万から5万程度で、αサブユニットにグアニンヌクレオチド結合部位とGTP加水分解活性をもつ。コレラトキシン、百日咳毒素によりADPリボシル化を受け機能が修飾される。システイン、又はグリシンがパルミトイル化を受けて、細胞膜の内側に局在する。
γサブユニットはイソプレニル化を受けている。

Gs

Gs, Golfが属する。アドレナリンβ受容体と共役し、アデニル酸シクラーゼを活性化する。

Gi

Gi, Gtが属する。アドレナリンα1,アセチルコリンM2, M4受容体と共役し、アデニル酸シクラーゼを抑制、またはホスホジエステラーゼ活性化によりサイクリックヌクレオチドの濃度を低下させる。

Gq

α1受容体およびアセチルコリンM1, M3, M5受容体と共役し、ホスホリパーゼCを活性化する。当初はGpとされていたが、他のGタンパク質と紛らわしいのでGqと呼ぶことになった(らしい)

G12