ガングリオシド

シアル酸を含むスフィンゴ糖脂質の総称。大脳灰白質に多く見出される。
一般にシアル酸は糖鎖構造の末端に存在する。
ガングリオシドは細胞表面に存在して細胞表面の陰性電荷に寄与している。細胞識別、細胞基質相互作用、その他増殖因子受容体機能の修飾、コレラ、ボツリヌス毒素が結合する受容体分子など、様々な生理機能が知られている。
脳は最もこの分子に富んでいる。

表記法

Gはガングリオシドの基本骨格(Galβ1-3GalNAcβ1-4Galβ1-4Glcβ1-1Cer)を表す。
MDTは含まれるシアル酸の数を表す。
abcはガングリオシド基本骨格の還元性末端側のガラクトースに結合しているシアル酸の数を表す。