ゲノム

染色体の数

各生物種が持つ固有の染色体数は生物の種類により一定である。 ソラマメ12本(6対)、マウス40本(20対)、ラット42本(21対)、ヒト46本(23対) 体細胞では形の等しい二組の染色体から出来ている。一組は母(雌)から、他は父(雄)から由来したもので、こ…

非ヒストンタンパク質

クロマチン中に含まれるヒストン以外のタンパク質の総称だが、明確な定義はない。RNAポリメラーゼ、転写因子など、DNAポリメラーゼなどは含めず、クロマチン繊維の構造に係わるものをいう。

複製的トランスポゾン

RNA中間体を介する(レトロ転移)。レトロウイルスと類似。 RNAトランスポゾン(レトロポゾン) 真核生物ゲノムの特徴的。LTR長鎖末端反復配列の有無により分類 内在性レトロウイルス LTR, gag, pol, envをもつがいずれかが変異をもち機能を失っている(ERV…

レトロポゾン

DNAから転写されたRNAの遺伝情報が逆転写酵素によりDNAに戻され、ゲノム内に挿入された配列の総称。 逆転写酵素をコードしているもの レトロウイルス(LTRに加えenvをもつ) レトロトランスポゾン LTR型 LINE(非LTR型) 逆転写酵素をコードしていないもの S…

LTR

Long terminal repeatの略。レトロウイルスのプロウイルスの両末端にある300-1300bpの構造。逆転写酵素によりウイルスRNAがDNAに変換される際に形成される。 転写プロモーターとポリA付加シグナルをもつ。新しいウイルスRNAの合成は5'側LTRのプロモーター活…

反復配列

散在性反復配列 LINE レトロポゾンの一種で、長い散在性の反復配列。非LTL型レトロトランスポゾンの別名になっている。ヒトゲノム中のLINEをL1と呼び、ヒトゲノムの14%以上を占める。L1は6.5kbpあり、逆転写酵素やエンドヌクレアーゼをコードする2つのORF…

レトロトランスポゾン

転写された遺伝情報が逆転写酵素により相補的なDNAに合成され、ゲノム中に再挿入された配列をレトロポゾンという。そのうち、逆転写酵素をコードしているレトロウイルス、レトロトランスポゾン、逆転写酵素をコードしていないSINE、偽遺伝子、等に分けられる…

トランスポゾン

転移性遺伝因子のひとつ。 DNA上を他の場所に移動するDNA単位。薬剤耐性因子を含む細菌のTn、ショウジョウバエのP因子、トウモロコシのAcが知られている。 一般にランダムな位置に転移する。 トランスポゾンの両端に逆方向反復配列があり、末端部の組換えが…