幹細胞

分化した細胞の大部分は次々と交替する必要があるが、自らは分裂できない。(赤血球、表皮、腸粘膜上皮の吸収細胞、杯細胞など最終分化した細胞)
分裂する少数の幹細胞(stem cell)から生じる増殖性の前駆細胞から最終分化細胞は作られる。
幹細胞の増殖性の前駆細胞はそれぞれの最終分化細胞と一緒に保持されている。
幹細胞は最終分化しておらず、無限に分裂し続ける。その娘細胞は、幹細胞に留まるか、前駆細胞になり更に分化して最終分化細胞になるか。
幹細胞は専門化しており、一群の転写因子を安定的に発現し、子孫細胞への分化が適切に調節されている。
幹細胞集団を維持する特定のシグナルとして、大腸粘膜上皮の幹細胞ではWntタンパク質が発現し、自らがもつ受容体を刺激し正のフィードバックにより分裂能を維持する。