カルパイン

Calpain
カルシウムイオンによって活性化される細胞内中性システインプロテアーゼ。
EC3. 4. 22. 17
カルシウムイオンに対する感受性の異なるm-calpainとµ-calpainが存在することが知られていたが、他にも多くのアイソザイムが存在するファミリーを形成する。
高等動物の各臓器に広く存在し、主に細胞質に局在する。
カルシウム、還元剤以外では、酸性のリン脂質が活性化因子となる。
基質特異性ははっきりせず、高次構造に依存すると考えられている。細胞骨格関連タンパク質や酵素を限定分解し、機能修飾や活性化を行う。
分子量8万と3万のヘテロ二量体である。大サブユニットにプロテアーゼドメインとカルモジュリン様カルシウム結合ドメイン、小サブユニットにはもう一つのカルシウム結合ドメインが存在する。
生理機能は不明な点が多いが、カルシウムを介するシグナル伝達に関与すると考えられている。カルパスタチンによって阻害される。