受容体

細胞に存在し、各種生理活性物質を特異的に認識し作用を伝達し発現するタンパク質。
ステロイド甲状腺ホルモン、ビタミンA、ビタミンDなど、形質膜を自由に通過する伝達物質は細胞内に存在する受容体(細胞内、核内受容体)と結合するが、ペプチド、タンパク質、カテコールアミンなどは形質膜状に存在する細胞表面受容体に結合する。
前者(細胞内受容体)は受容体そのものがリガンド依存性転写因子としてDNAに直接結合し標的遺伝子のプロモーター活性をコントロールする。後者の受容体は細胞膜を通り抜ける部位をもち、様々なやり方でシグナルを細胞内に伝える。多くは、細胞内にある酵素活性を調節し、セカンドメッセンジャーと呼ばれる分子の合成や分解を誘導して濃度を調節したり、タンパク質キナーゼを活性化することで情報伝達タンパク質をリン酸化する。