低密度リポタンパク質

(生化学事典第4版)
βリポタンパク質ともいう。
密度1.019から1.063g/ml、サイズ20-25nm、電気泳動でβ位に泳動される。
VLDLの最終代謝産物である。トリアシルグリセロール含量が低く(8-12%)コレステロールエステル(35-40%)、遊離コレステロール(5-10%)リン脂質25%、残りはアポB100からなる。肝臓で合成されたコレステロールを末梢に運び、LDL受容体に結合して取り込ませる(胆汁酸、ステロイドホルモン、細胞膜成分として利用)
血漿LDL濃度はLDL受容体活性により決まる。動脈硬化の原因とされる。
家族性高コレステロール血症(LDL受容体異常)で高値をとる。
無βリポタンパク血症ではLDLが欠損する。