原核生物と真核生物

(ヴォート基礎生化学2版)
生物は細胞を携帯の単位としている。細胞は、DNAを膜で囲った核をもつ真核細胞(eukarryotic cell)と核をもたない原核細胞(prokaryotic cell)に分けられる。
原核生物は、いろいろな形の最近で、構造は比較的簡単で単細胞生物である。
ウイルスは代謝系をもたず、構造がはるかに単純であるが、宿主細胞の外で増殖できないので生物の仲間には入れない。

原核生物

地上でもっとも数が多い。
代謝が多様で、適応性に富むので様々な環境に生息する。小さく(1〜10ミクロン)球状、棒状、らせん状の形をしている。
二重の膜で囲まれ、その隙間をペリプラズム(細胞周辺腔)という。内側の膜(内膜の表面には細胞壁と呼ばれる丈夫な構造がある。細胞の内部には膜構造をもつものがほとんどない。

真核生物

多細胞生物、単細胞生物どちらもいる。真核生物の細胞(真核細胞)は、原核細胞より大きく(体積では千倍から百万倍)その内部に膜で囲われた多くの細胞小器官が存在する。