チェックポイントコントロール

Hartwell L., 1989
負のフィードバックより成る細胞周期の監視システム。
DNAの損傷、未複製、分裂中期紡錘体赤道面への染色体の未整列などを感知した場合、細胞周期の進行を停止させ、正常状態への復帰を促すことで、細胞周期の順序、染色体の複製、分配の正確さを補償する。
細胞周期エンジン(サイクリン依存性キナーゼなど)とともに細胞周期制御システムの二大要素となる。
DNA損傷チェックポイント、DNA複製チェックポイント、分裂中期チェックポイントが明らかになっている。
センサー、トランスデューサー、エフェクターが組になり、チェックポイント機構が活性化されると、細胞周期制御因子群の活性が抑制(Cdc25、APC/C)されたり,抑制(p21)されたりする。
チェックポイントの異常は細胞のがん化や染色体異常の大きな要因となる。