ペルオキシソーム
かつてミクロボディとよばれていた細胞小器官。
カタラーゼ、および過酸化水素を産生するオキシダーゼを含む。アセチルCoAの代謝系や電子伝達系は存在しない。ほ乳類ではプラズマローゲン(エーテルリン脂質)や胆汁酸生合成なども行っている。
ペルオキシソーム欠損症(ツェルベーガー症候群)は致死。病因となる遺伝子はペルオキシン遺伝子(PEX)として同定されている。
ペルオキシソーム増殖剤(抗高脂血症剤、プラスチック可塑剤)でペルオキシソーム酵素(β酸化系酵素)の誘導とペルオキシソームの増殖が見られる。
核内受容体スーパーファミリーのPPARがリガンド(脂肪酸、プロスタグランジン類)と結合し遺伝子発現を調節する。