麻疹ウイルス

パラミクソウイルス科(麻疹のほか、ムンプス、牛疫、RSウイルス、パラインフルエンザウイルスなど)
エンベロープをもち非分節一本鎖マイナス鎖RNAをゲノムにもつ
かつてはすべての子供が罹患する病気だったが、生ワクチンが導入されて激減した。
一過性の免疫抑制を起こすこと、稀に中枢神経系の持続感染を起こす。
Hタンパク質とFタンパク質に対する抗体のいずれもが感染防御効果があり、抗原性の変化も起こりにくい。

症状

不顕性感染は見られない。
京畿道的感染。10-14日の潜伏期間をおく。
発熱を伴う結膜炎、上気道炎で発症する。(カタル期)涙や、唾液中に大量のウイルスが排出されている。
今日粘膜にコプリック斑を認める。
二峰性の発熱ののち、発疹(顔、頸部二始まり下行性に広がる。
合併症(10−20%):中耳炎、肺炎、喉頭炎、細菌の二次感染による。麻疹後脳炎(交差免疫反応による)
死亡の原因は細菌性肺炎の合併
亜急性硬化性全脳炎
数年の潜伏の後に発症する
二次リンパ組織に多核巨細胞を生じさせる。(一過性の免疫能低下によるツ反が陰転する)合併症と関連する。
予防
弱毒生ワクチン。
終生免疫では無いと考えられ、成人麻疹例が増加している。