代謝

VLCAD; Very long-chain specific acyl-CoA dehydrogenase

パルミトイル(ミリストイル、ステアロイル)-CoAなど長鎖脂肪酸エステルに対し活性をもつ。炭素数24までのアシル基を基質としうるが、炭素数12以下はほとんど活性を示さない。 ミトコンドリア脂肪酸β酸化経路に含まれる。 他に、 ACADSB; Short/branched ch…

アデニル酸キナーゼ

ミオキナーゼ。EC2.7.4.3 マグネシウムイオン存在下に2分子のADPとATP+AMPの変換を行う。動物の骨格筋にあるものをミオキナーゼという。 生理的に2つの意義がある。すなわち、 エネルギー消費時にADPからATPを再生する。 エネルギー産生系の律速酵素に対す…

ホルモン感受性リパーゼ

脂肪組織のTGを加水分解する。貯蔵脂肪から脂肪酸動員の律速因子。 TGのみならず、DG、MG、コレステロールエステルの加水分解活性も含む。 cAMP依存性プロテインキナーゼの活性化により、酵素のリン酸化が起こり活性化される。 増加因子 カテコラミン 成長ホ…

ケトン体

keton body アセトンタイトも言う。アセト酢酸、3-ヒドロキシ酪酸、アセトンを総称。 糖が生体に十分供給されているとき、クエン酸回路は円滑に回転するので、アセチルCoAは速やかに代謝される。 飢餓状態(あるいは糖尿病)で糖質の供給/利用が十分でない…

ポリアミン

アミノ基を二つ以上持つ脂肪族炭化水素の総称。 生体内に普遍的に存在する。 アルギニン、S-アデノシルメチオニン、アセチルCoAから合成される。 プトレッシン、スペルミジン、スペルミンなど

ケト−シス

飢餓状態、または糖尿病で糖質の利用が不十分な状態で、脂肪酸の異化が亢進し、ケトン体の生成が促進される。ケトン体は酸性なので、アシドーシスとなる。 血液のpHを維持するために過剰の水素イオンを尿中に排泄し、同時にナトリウム、カリウム、リン酸、水…

フルクトース2,6-ビスリン酸

ホスホフルクトキナーゼの活性化、フルクトース1,6-ビスホスファターゼを阻害することで、グルコースの利用を促進する。 ホスホフルクトキナーゼ2によってフルクトース6リン酸にリン酸基を転移することで生ずる。 ホスホフルクトキナーゼ2は加水分解活性…